枚岡公園で芋活三昧
好天に恵まれた5月19日の日曜日、大阪府東大阪市の枚岡公園で開催された地域観察会「小さな四季見つけ隊 見つけよう!春のおもかげ、夏のさきがけ」に案内役として参加しました。
参加者は、大人の男性11名女性11名、そして小学生男子1名という比較的落ち着いた顔ぶれ‥ というのも束の間の印象で、集合場所で出欠を取っている間にも、毛虫を手乗りにして遊んだり、排水管に潜むシマヘビにちょっかい出したりと、みなさん、なかなかのツワモノぶり(^-^;
いもむしの見つけ方や観察のコツ、危険生物について少しレクチャーしたあと、いよいよ、フィールドワークの始まりです。
枚岡公園には手すり(擬木柵)がたくさん設置されているので、そこを探すだけで前に進めないほどたくさんの虫たちが見つかります。
少し歩いたところでこんな不穏な毛虫が。ヒトリガの仲間でしょうか‥。今まで見た記憶がなく正体がわかりません。「今日は写真撮影はガマンして解説に専念しよう」という密かな誓いはどこへやら。無意識のうちにリュックからカメラセットを取り出して毛虫を激写している自分がいました。ご参加いただいたみなさん、しょっぱなから自由すぎる案内役ですみませんでした<(_ _)>
いったい何者だったのでしょう?? 未だによくわかりません。ご存知の方がおられましたらぜひ正体を教えてください。
クチナシの植え込みでは、オオスカシバ(スズメガ科)の幼虫発見ゲームを実施。みなさん、目を皿にようにして探しますがなかなか見つかりません。もうダメかと諦めかけたその時、女性の「いた!」という雄たけびが。なんと、数mmしかない小さな小さな幼虫が葉っぱのうえに鎮座しているではありませんか。まだ孵化して間もないようですが、スズメガいもむしのトレードマークの尾角はしっかり備わっていました。
カッコいいイシガケチョウ(タテハチョウ科)の幼虫に歓声をあげたりしながら、ゆっくりゆっくり遊歩道を進み(まったく進まない人もちらほら)、お昼休憩の直前に見つかったのがこのいもむし。ヒロバモクメキリガ(ヤガ科)の幼虫です。正面から見ると、まるでカチューシャをしているように見えませんか??
みんなでお弁当を食べたあと、いもむしの飼育方法などを簡単に解説し、少しペースをあげて枚岡展望台への道を登ります(いっこうにペースの上がらない人もたくさん)。
展望台への遊歩道で見つかったヒメヤママユの幼虫。
集団でお食事中のチュウレンジバチの一種の幼虫たちにびっくり。
展望台からは、大阪平野が一望のもとに。
展望台のそばのアワブキでは、可愛いウスタビガの幼虫が見つかって、みんなのアイドルになりました。
いもむし・けむしもたくさん登場してくれて、とても楽しい観察会になりました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!
(エンチョー)