魅惑のキョウチクトウスズメ
こんにちは。まみのすけです。
ずいぶんご無沙汰してしまいました。
前回の更新が企画展「魅惑のいもむし・けむし展」の案内だったんですね・・・。
コロナ禍の中でも、たくさんの方に展示を見に来ていただけたこと、本当にうれしかったです。
その反面、コロナはなかなか終息せず、「行きたかったけど断念しました」との声もあり、心苦しかったです。
2021年はその企画展の準備から始まりました。
実は企画展が終わってからも、私の企画展は続いていました。
展示した幼虫は企画展が終わってすぐにさよならではありません。成虫までの間の管理と、成虫になってからは標本にしたり、次に向けて累代飼育(※何世代にもわたって繁殖させ飼育すること)したりと・・・大忙しの毎日でした。いまだに大量の蛹が・・・(;’∀’)
今、累代飼育しているのはキョウチクトウスズメ(Daphnis nerii)です。
上:老熟幼虫になると黒くなります。 下:終齢幼虫(緑タイプ)
実は、私は累代飼育に失敗し絶やしてしまったのですが、企画展の相棒でもある、箕面公園昆虫館いもけむ担当の山本さんが、ずっと累代飼育をしてくれていたのです。彼女は累代飼育がとても上手で、いろんな種類を累代してます。驚くべきことに、毒のあるスキバドクガも累代飼育していました。スキバドクガは、山本さんと企画展前、沖縄に採集に行ったときに持ち帰ったメスの成虫が産んだ卵から孵化したものです。いったい何代目なんだろう・・・たまに毒に触れて蕁麻疹がでるそうです(;’∀’)ひぃ~~~。
私もやっとひと段落したので、12月からキョウチクトウスズメの累代飼育を少し引きつぎました。(エンチョーも巻き込み中(笑))
飼育している幼虫は、昆虫館の学習室の机の上に展示しています。幼虫の間だけなので、ずっとというわけではないので会えたらラッキーです( *´艸`)
キョウチクトウスズメは本州でも遇産的に見つかることもありますが、なかなか出会えないイモムシです。
ずっとずっとあこがれ続け、企画展をするにあたって(ある方のご厚意で)、初めてお目にかかれたスズメガでした。
伊丹市にはキョウチクトウがわりとあるので探しますが、私は見つけたことは一度もありません。そして、飼育しているキョウチクトウスズメはキョウチクトウは食べずにツルニチニチソウを好んで食べます。(※キョウチクトウ科は毒性が強いため気を付けましょう)
眼状紋に特徴があって、本当に宇宙人みたいです。
緑タイプと褐色タイプがあり、褐色だと眼状紋が光り輝いてさらに宇宙人になります。
尾角も齢によってコロコロ変わるのでヘンテコなイモムシです。成虫は迷彩柄でスズメガの仲間の中で一番美しいなぁと思います。
「魅惑」という言葉にもっともふさわしいのではないでしょうか・・・(*^-^*)
来年度(※2022年4月以降)、形を変えて「いもむし・けむし展」を企画中です(まだ決定ではないですが・・・)。その時にはコロナが終息していることを心より祈ってます・・・(;O;)
早くコロナが落ち着いて、たくさん芋活したいですね・・・(;O;)